当社では、
外壁のひびは家にとって良いこともある。
塗装しない方がいいこともある。
そうお客様にはお伝えしています。
ですが外壁にひび割れがある場合、すぐにメンテナンスが必要とは限りませんが、放置すると問題が悪化する可能性もあります。
天候の影響、建物の築年数、地盤沈下、建物の設計上の問題などによって引き起こされることがあるからです。
小さなひび割れであれば、建物を守るためにもあった方がいいものです。
ですが放置するとひび割れが拡大し、水が侵入する可能性もあります。
雨水が侵入すると、建物の内部に水が浸入して、カビや木部の腐朽の原因になる場合があります。
また、ひび割れが放置されると、外壁の強度が低下し、建物全体の安全性が損なわれる可能性もありますので、外壁にひび割れがある場合は、まず点検しましょう！
定期的にチェックして、拡大していないかどうかを確認することが重要です。
もしひび割れが拡大している場合や、水が侵入している場合には、適切な修復や塗装を行うことが必要です。
ひびを埋めないと家がだめになる？
「ひびを埋めないと家がだめになる。」そう言って営業マンが塗装の契約をとっていた時代がありました。
モルタル壁のひびは、外から見えて簡単に指摘できるので、訪問販売でお客様を説得するのによい材料だったのです。
大きくぱっくり割れ、そこから常に雨水が侵入してしまうようなひび割れでない限りは、営業マンが指摘するような細かいひび割れによって家がだめになるというようなことはほとんどありません。
むしろひびは家にとって役立っていることもあるのです。
外壁のひびは、壁内を結露から守ります
多くの住宅は、室内壁のすぐ外側に断熱材を入れる、内断熱工法でつくられています。
この場合、冬に外が冷えると室内と外の気温差によって、壁内結露が発生します。
この時に、壁にひびが入っていると、結露による水蒸気を多少でも外に逃がすことができます。
こういった意味では、外壁のひびは家を守るのに役立っていることになります。
塗装で外壁のひびを埋めてしまうことで腐朽につながることも
中途半端な塗装で外壁のひびを埋めてしまうと、水蒸気は逃げ場を失い、グラスウールなどをびっしょり濡らしてしまいます。
そうなると、肝心の木部を腐らせてしまうことになるのです。
モルタル壁の場合は、ひびを気にして安易に塗装をするなら、いっそ塗装しない方が良いということになりますね。
家を守る＝木材の腐朽から守る
阪神・淡路大震災の木造住宅被害報告書によると、倒壊してしまった家は、木材の腐朽を有する家が、より高い確率で倒壊に至るほどの被害を受けたということがわかっています。
| 北淡町 | 全壊 | 半壊 | 軽微無被害 |
|---|---|---|---|
| 木材の腐朽があった58棟 | 76% | 10% | 14% |
| 木材の腐朽がなかった144棟 | 38% | 19% | 42% |
平成7年阪神・淡路大震災 木造住宅等震災調査報告書より抜粋
守りたいのは外壁材ではなく、家
だからこそ、ひびはあった方がいい場合もあるのです。
ですが外壁にひび割れがある場合、すぐにメンテナンスが必要とは限りませんが、放置すると問題が悪化する可能性もあります。
ぜひ一度、当社の屋根・外壁無料点検をご利用ください。
