屋根塗装とカバー工法は、両方とも屋根の寿命を延ばすために行われるメンテナンス方法です。
ですが、それぞれのメリットやデメリットがあります。
どちらが適しているかは、あなたのお住まいの屋根の状態や諸要件によって異なります。
それぞれの特徴をまとめましたので、参考にしてくださいね。
屋根塗装
屋根塗装のメリット
屋根塗装は、カバー工法にくらべて比較的安価で、屋根の見た目を美しくし、水漏れや劣化を防ぐことができます。
屋根塗装のデメリット
屋根塗装は、屋根の塗装前に下地補修は行いますが、基本的には表面を塗るだけです。
その内部に不具合が起きている場合は、根本的な問題を解決するわけではありません。
屋根の状態が劣悪状態になってしまっている場合は、塗装だけでは効果が限定的になる可能性があります。
また、塗料の劣化により、定期的な再塗装が必要となることもあります。
屋根塗装からカバー工法に変更した事例
カラーベスト屋根を、当初は部分的に補修して塗装する予定でしたが、傷みが激しく、破損個所も多かったため、屋根塗装ではなく屋根カバー工法で施工することに変更しました。
お施主さんによく説明し、追加料金になりますが、追加注文をいただきました。
同時に、強風被害の復旧工事として、保険用の見積もりを保険会社に提出するようにしました。
すでに塗り替えをしている、ご近所の同じようなお家の屋根を見てみると、塗って間もないようですが、かなり割れていました。
アスベストが入らなくなってからの、カラーベスト屋根は、かなり脆弱なものもあるようです。
カバー工法
カバー工法のメリット
屋根に防水シートを張ることで、劣化や水漏れを防止することができます。
屋根全体を新しい屋根でカバーするため、耐久性が高くなり、再塗装の必要がありません。
カバー工法のデメリット
屋根全体を覆うため、屋根塗装に比べて費用が高くなることが多いです。先述した当社の事例でも、お施主さんにご説明し追加費用をいただきました。
またカバー工法は、既存の屋根材との間に隙間ができる場合があるため、施工技術がある業者に依頼する必要があります。
どちらの方法であっても、かならず詳しく説明してくれる業者に診断を受けて、あなたのお住まいの屋根に最適な方法で「家」を守るための選択をすることをお勧めします。
